外部委託するということが、大幅なコストダウンにつながることはすでに述べた。
社員を一人雇うには、給与に加え福利厚生が必要となり、また業務に伴う経費も加えれば、一ヶ月あたりのコストは30~40万円にもなってしまう。業務を外部に委託することで、その費用は半減かそれ以下に抑えることができる。この費用を年単位で見ていけば、大きなコストダウンとなることは火を見るより明らかである。
ただし、それは経費的な面に限ったことではない。業務コストの観点から見ても、アウトソーシングは理に適っている。社員一人が業務に専念するということは、一ヶ月の就業時間を8時間×20日として、単純計算で160時間の時間コストがかかる。事務の社員が業務を併せて行うとしても、一日の1/3を費やすとして一ヶ月で53時間程度の時間コストとなる。
決算期ともなれば、煩雑で膨大な作業で残業することもあるだろう。しかし業務を外部に委託することで、その時間のほとんどすべてをカットし、本来の業務に専念することができるようになる。必要な時間は委託業者に来社してもらい、報告と説明を受ける数時間で済む。
会社経営に携わる役員として、この業務コストの改善は非常に望ましい。人材の無駄とまでは言わないが、中小企業においては必ずしもいなければいけないというわけではない。その分の経営資源を効率よく、自社の強化にまわすことで、今後の厳しい時代を強く生き抜くことが可能となるのである。